マンD基礎論1補足〜想定問答集〜

こんにちは、ダーウィンのひろみちです。

先日あげたマンツーマンディフェンス基礎論1に対していろんな声が寄せられておりますし寄せられて来そうな気がしたので、Q&A集を作っておこうと思います。

tokyodarwin.hatenablog.com

※↑体の向きのところ、首と体に分けて修正いたしました。併せてご覧ください。


想定質問

Q1.距離を置くディフェンスはサボってるだけではないか?近づくことが大事なのではないか?

Q2.どこのパスもでうるのだから、絞らずに全部追ったほうがいいのではないか?

Q3.カウントが詰まるなど、勝負する場面でなぜ全て止めてTOを狙いにいかないのか?

Q4.相手の進路にあらかじめ入っておけば相手はどれだけ足が早くても体をすり抜けられないのではないか?体で止めればいいのではないか?

Q5.優先度1位を重視しすぎると優先度2位のところにパスが出されたあと苦しいのではないか?

Q6.ここまで役割をはっきりさせると責任転嫁、チームの分断を招くのでは?


特に今回は意見が分かれそうな、過去問集問1を想定してQAを作っています。他の問題には当てはまらない可能性がありますが、全部基礎論1で紹介した話で説明できると思いますので、疑問質問ご意見があればお寄せください。

過去問集

https://tokyodarwin.hatenablog.com/entry/2020/05/09/121703

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図1

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図2

※この回答例は「近づきすぎるな」と言いたすぎて、インサイドが広く、インサイドへもプレッシャーをかけるという意図が汲み取りにくい図となっています。予めご了承下さい。
 

 

Q1.距離を置くディフェンスはサボってるだけではないか?近づくことが大事なのではないか?


A1.あくまで僕の理論は

「一番止めたいところを止められる立ち位置で、二番目に止めたいところに出来るだけプレッシャーをかけられる位置。 」

に立つといってるので、できるだけのことはするのでサボってません。全力で頑張った結果のその最後の出るか出ないかわからないところを、優先度の低い方に寄せよう、と考えています。過去問集では少し大袈裟に書きましたが、近づいても優先度1位を確実に止められるなら近づくというか、優先度2位にもしっかりプレッシャーをかけるべきです。

 


Q2.どこのパスもでうるのだから、絞らずに全部追ったほうがいいのではないか?


A2. 当然どこも最終的には出うる(0%はほぼありえない)のですが、優先順位の低い方に出来るだけ確率の低いパスを出させ続けることがTOに繋がると考えています。※詳しくは基礎論1参照

 


Q3.カウントが詰まるなど、勝負する場面でなぜ全て止めてTOを狙いにいかないのか?


A3. Q2にも似てますが、追いかけっこ(優先順位度外視)して完封はほぼ無理と考えていますので、優先度の高い方は立ち位置で止めて、優先度の低い方に絞って勝負したいのです。TOできそうだからと欲張って優先順位を見失う行為を『食い意地を張る』と言います。

ただし、優先度の考え方は変わりませんが、例えばカウントが詰まったり、スローワーが後ろ見てたりして、優先度1位にパスが出る確率が下がる場合があるので、その場合は優先度2位にさらにプレッシャーをかけれるかもしれません。これはまさに一番止めたいところを止められる立ち位置で、二番目に止めたいところに出来るだけプレッシャーをかけられる位置にいくという説明の範疇です。

 


Q4.相手の進路にあらかじめ入っておけば相手はどれだけ足が早くても体をすり抜けられないのではないか?べったりくっついて体で止めればいいのではないか?


A4.止まってるオフェンスに対して体で止める位置につくことは問題ないと思いますが、その後オフェンスがディフェンスを避ける方向に走るのをディフェンスが進路に入って体で止めるのは反則ですので、動き始めると、止めたい方向を止めるのは難しいと思います。当然オフェンスがディフェンスにぶつかりに行ったらオフェンスファールです。これはルールの定義集「身体接触を引き起こす」の欄に、適切な位置(動いていない状態、もしくはそれまでの動きのスピードと方向から予測される位置)にいる相手に対して(プレイに影響がなく、危険が少ない)接触をすることが身体接触を引き起こすプレーだと書いてあります。

(参考)ルール17.8 ブロッキング・ファール と定義集「身体接触を引き起こす」をご確認ください。

https://www.jfda.or.jp/web/wp/wp-content/uploads/2017/05/RuleUltimate-2017_v1.1.pdf

ディフェンスを避ける方向に走るオフェンスに対して、べったり近づいて進路を塞いで体で止めるフィジカルディフェンス?を行うことは、適切な位置にいる選手に対してプレイに影響がある接触をすることになり反則です。止まってるときを除いて、ディフェンスはオフェンスの動きを見て進路に入る以外に、そこに動く理由がない(オフェンスが走り出すのを見てからじゃないと進路がわからない)ので、ミラータイプの密着ディフェンスと1:1の状況で見ると、オフェンスが絶対先に動いているのです。

ただし、オフェンスが走ってても回避できる距離を取っていたり、走っている進行方向と異なる位置にいれば反則にはなりません。併走も問題ないと思います。

もし解釈違ったら誰か教えてください。

 


Q5.優先度1位を重視しすぎると優先度2位のところにパスが出されたあと苦しいのではないか?


A5.これもQ1のとおり、できるだけプレッシャーをかけることが前提ですので、そうならないようにがんばります。また、パスが出された後のことを考えて、一番やられたくないところに抜かれたら本末転倒です。また、パスを一本出された後に致命傷になりにくいところが優先度が低くなるようになっていると思います。

 


Q6.ここまで役割をはっきりさせると責任転嫁、チームの分断を招くのでは?


A6.守るべきところを止めた上でさらに守れるところを探してできるだけプレッシャーをかけるので、助け合いの精神は重要です。一方、役割としてどこがやられたのかははっきりさせる必要があります。そしてそれがわかったら7人でリソースを分け合って、解決します。ミドルに余裕があるからシュートをミドルが切ってマーカーは裏に集中する、とか。マーカー弱い人と試合に出てて、マーカー弱い人のマーカーのせいにしてもしょうがないですし、競り合い強い相手に競り負けて責められてもどうしようもないですからね。個人への責任転嫁はあまり意味がないです。7人で、チーム全体で知恵を絞って解決しましょう。

 


本日は以上です。

ありがとうございました。

 

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